高配当株投資初心者が日本株暴落を経験して学んだ良かった点・反省点
ゆる薬です。2024年から高配当株投資を始めた私にとって、8月5日の日経平均12.4%下落は初めて経験する暴落でした。
結論から言うと、初めての暴落で狼狽売りはしませんでした。むしろ買い向かえました。ただし、反省点も山ほどありました。
当日にどう考え、どう動いたか。何がうまくいき、何を買い逃したか。記録として残しておきます。
この記事でわかること
- 暴落当日、高配当株投資1年目の私が考えたこと・実際の行動
- キャッシュを厚く持っておくことが暴落時にどう効くか
- 買い逃しを生んだ反省点と、次の暴落までに直すこと
8月5日、日経平均が12.4%下落

2024年8月5日、日経平均が1日で12.4%下がりました。投資歴の長い方ならコロナショックやリーマンショックと比べられるのでしょうが、私には比較対象がありません。何せ投資を始めて1年目、これが初の暴落です。
当日は、以前からチェックしていた銘柄の新規購入と、保有銘柄の買い増しに動きました。結果としてポートフォリオの安定につながったと思います。ただし15時を過ぎてから選定した銘柄は、翌日大きく反発してしまいました。期待した利回りには届かず、思ったより割高での購入です。この失敗はあとで詳しく書きます。
暴落当日の心境「今使わないでいつ使うんだ!」
実は8月2日の時点で株価が下がり始めていたため、SBI証券のS株で数銘柄、8月5日の寄付に買い注文を入れていました。前日から先物が下がっているのはわかっていたのだから、せめて後場寄付の注文にすればよかった。
取引が始まって株価が下がっていく中、若干後悔しました。それでも「こういう相場では、最安でなくても買えたかどうかが重要!」と考え直しました。
その後も下落は続きます。保有銘柄と新しい銘柄の追加購入を検討し始めました。
不安はなかったのか、と聞かれそうですが、正直ほとんどなかったです。
自分なりに業績や財務が健全な銘柄を選んで買っていたので、含み損より「安く買えるチャンス」に目が向きました。
何より、こういう暴落のためにキャッシュを厚く持っていたのです。「今使わないでいつ使うんだ!」という気持ちでした。
良かった点
キャッシュを厚めに持てていた
投資余力があったからこそ、意識を「売る」ではなく「買う」に向けられました。私は不安なときにじっとできないタイプです。もし余力ゼロで暴落を迎えていたら、取れる行動は売るしかありません。
ストレスに耐えきれず狼狽売りしていた可能性は十分あります。キャッシュは精神安定剤でした。
監視銘柄が目標利回りに到達し、迷わず買えた
8月2日にすでに株価が下がっていたこともあり、「目標利回りに届くか」を監視する銘柄を増やしていたところでした。そこへ暴落です。買う候補と買う基準が事前に決まっていたので、そこまで不安にならずに購入できました。暴落してから銘柄を探すのと、決めてあったリストから買うのとでは、心理的な負担がまるで違います。
ポートフォリオの調整に役立った
暴落前の私のポートフォリオは景気敏感株の割合が高めで、ディフェンシブ株の多くをサービス業が占める偏った状態でした。今回の暴落でガス、陸運、倉庫、水産、情報通信の銘柄を購入できたことで、ディフェンシブ株のセクター分散がだいぶ改善しました。安く買えたうえに偏りも直せた、一石二鳥の買い物です。
反省点
低利回り銘柄のチェックが甘かった
これが一番の反省です。私は今まで利回り3.5%以上の銘柄だけをチェックしていました。そのせいで、財務優良で増配も安定しているのに普段は低利回りの銘柄が、暴落で3%台にのった絶好のタイミングを逃しました。
考えてみてください。毎年10%増配してくれる銘柄なら、買った時点の利回りが3%台でも、2〜3年待てば自分の買値に対する利回り(簿価利回り)は目標に届きます。目先の利回りだけで足切りすると、こういう「育つ銘柄」を暴落時に拾えません。高配当株投資こそ、増配力のある低利回り銘柄を監視リストに入れておくべきでした。
景気敏感株が50%近くあり、買うに買えなかった
暴落前のポートフォリオは景気敏感株が50%近くを占めていました。暴落で安くなったのは景気敏感株なのに、これ以上買い進めるとリスクが高くなるため、手が出せない状態です。特に商社系や銀行株はまだ保有していなかったので、買い逃した感が強く残りました。日頃からディフェンシブ株の割合を高めておき、暴落や不況が来たときに景気敏感株を買える形に整えておく必要があると痛感しました。
大型株をあまり買えなかった
ポートフォリオのバランスが悪かったこともあり、大型株のチェックが手薄でした。中小型株と違い、大型株が割安になるタイミングは限られます。暴落時こそ優先度を上げて買っておくべきでした。
大引けまでに注文できず、翌日反発した
銘柄チェックの甘さに加えて、「翌日もそこまで反発せんやろ〜」と油断して大引けまでに注文できなかったのが悔やまれます。結果、日経先物が上がっていくのを泣く泣く見ながら銘柄を選定し、注文を入れる羽目になりました。なんやかんやで現在は全戻ししたから良いものの、買った翌日にまた大幅に下がっていたら地獄でした…。暴落当日に買うと決めたなら、大引けまでに終わらせる。次はそうします。
今後の行動指針
ディフェンシブ株を増やしてバランスを整える
割安なディフェンシブ株があれば、ポートフォリオ全体からの配当割合が1銘柄あたり1.5%程度になるように買い増していきます。私のポートフォリオは医薬品セクターの割合が低いので、割安な銘柄が出てきたタイミングで積極的に購入するつもりです。
利回り別の購入リストを作っておく
低利回りの銘柄も、暴落時に買えるよう普段からチェックします。具体的には、SBI証券のアプリに「利回り3%になったら買う銘柄」「3.25%で買う銘柄」「3.5%で買う銘柄」「3.75%で買う銘柄」をそれぞれリストアップしておき、基準を超えたら購入する運用です。買うときは配当割合がディフェンシブ株は1.5%、景気敏感株は1%になるように抑えて、買い増しの余力を残しておきます。
暴落中は楽天証券の単元未満株を使う
私は今、日本株の購入はSBI証券がメインです。SBI証券の単元未満株制度(S株)は楽天証券より取扱銘柄が多い一方、リアルタイム取引には対応していません。暴落時のように価格が大きく動く場面では、これが弱点になります。目標利回りに達した「今の価格」で買いたいのに、約定までの時間差で価格がかなり戻ってしまうリスクがあるからです。楽天証券の単元未満株(かぶミニ®)は取扱銘柄こそSBI証券より少ないものの、リアルタイム取引に対応しています。暴落時は楽天証券を使い分けることにしました。
まとめ
初めての暴落を乗り切れた最大の要因は、キャッシュを厚く持っていたことでした。売る以外の選択肢があったから、冷静でいられたのだと思います。一方で、利回り3.5%で足切りしていた監視リストと、景気敏感株50%のポートフォリオが買い逃しを生みました。毎年10%増配する銘柄なら、利回り3%台でも2〜3年で簿価利回りは目標に届きます。
次の暴落までに、利回り別の購入リストと買い増せるバランスを整えておきます。
暴落は怖いものではなく、準備した人にだけ訪れるバーゲンセールです。
